旅のブログ

移動、旅、などをとりあげます。経験とネット上の情報など、現実と妄想ごちゃまぜ悪しからず。

ミラノ:マルペンサ空港は、Bウィングまで歩行距離が無駄に長そうに見えた

11日、ミラノのマルペンサ空港で成田行きのアリタリア航空便に乗りました。Bウィングでした。

「∩」を引き延ばしたような経路に、ゲンナリした爺@マルペンサ空港

まずは、概略図(↓)です。
travelwidget.com
中央あたりでゲート通過し、まっすぐBウィング、例えば1とか10に行けそうに見えるんですけど、とんでもありませんでした。
「∩」の書き始めと終わりを一直線に結んだようにはならない、ということでありました。
duty free を左へ左へと歩き、その背後へと右ターンし、延々とBウィングまで歩き続けます。途中、継ぎ接ぎで動く歩道がありました。
まあ、歩くのに疲れる、といった感じであります。時間の余裕がここでも必要だと思いました。

テヘラン行きのおばあさん、息を切らしてた

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買物ゾーン通過したら右ターンし裏側に回るんですけど、ここは単に廊下があるのみです。歩きに歩き、歩き継いでBウィングに到着するまで、えらく距離を感じました。
途中、ゼェゼエ言いながら歩くおばあさんおりましたので声かけました。大丈夫か?と…。声がガラガラ、荷物を持てず引きずってやっとのことに前進、とういうようなことでした。

引っ張っている荷物だけ引受け、そばについて歩くんですけど、まったくユックリであります。車いすも周囲に置いてありません。仕方なく歩くも、休み休み…。空港職員と思しき姿も無し…。

航空券を見せてもらいました。13時・テヘラン行き。実はこの時すでに時間は過ぎていた(爺は気づかなかった)。本人の意思ははっきりしていて、Bウィングに行くのだと…。どうしようもないので、うしろで聞こえた2人連れの日本人男性に助けを頼み、2つの荷物を分担してもらい、爺はおばあさんの脇を抱えて進行。

2人連れから搭乗券のことを聞かれ、改めておばあさんのウエスト・ポーチから搭乗券を取り出して見せる。すると、え!時間過ぎてる、Bだけ書いてあって数字が入ってない、とのことがわかる…。おばあさんに尋ねるも、言葉は通じず、おばあさんがBウィングに行くという意志が固いことだけを頼りに、ともかく進行。

ウィングが近づいたところで、様子確認で爺が先行。その間に連れが現われて、一件落着。おばあさんが搭乗券ゲートを通ろうかというタイミングで間に合い、さよならを言うことができました。
ともあれ、無事にテヘラン行きに乗れてよかったです。

ネットで調べたら13時半が実際の出発時刻みたいでした。おそらく、乗継便の関係で、発券した空港ではBウィングという情報と乗継ぎがうまくいくよう少し早目の時刻を表示したのだろうと想像したのでありました。

助けてくれた2人の日本人、結局同じ成田行きでした。でも、エコノミーで最初に機外に出た爺のかなり前を歩いてたので、最低でもビジネス、もしかしてファーストクラス、…。え?なにかテレビで見たことある人に似ているような気がしないでもない…。ま、おばあさんご無事だったみたいなので、イイカ。

監視カメラがあるのだと思うのです。また、保安上の必要からもう少し人間がいても良さそうだと思ったりもするのです。車いすが途中に置いてあったようにもなかったですし、空港関係者も見えないように思いました。体力がない老婆には、ある意味無意味な歩行距離は相当堪えたと思います。機能的に優れたとかいわれるマルペンサ空港ですが、爺の今回の経験からは、システム、デザイン、ヒューマンネットワークとも、あまりよろしくないのかもしれない、と思えたのでした。しっかり主張し、交渉結果を勝ち取る、という人たちが救われる、というのが「普通」なのかもしれませんね。「弱者」に優しいシステムの方がいいなあ、と思いました。

duty free にもう一度帰ろう、ということにはならない…のかと。duty free で時間をとりすぎると、そのあとの歩行距離と荷物増大でげんなりするかもしれません…ええ、爺の勝手な妄想ですけどね…。ペース配分に要注意かと…。